2001年創業のリシャール・ミル。「腕時計のF1」というコンセプトと、一目でわかる明快な意匠はこのブランドに大きな成功をもたらした。しかしリシャール・ミルの躍進を支えてきたのは、そういった「わかりやすさ」ではなく、むしろ創業者リシャール・ミルの時計づくりへの強い情熱と、非凡な造詣であった。
リシャール・ミルは「私の時計にコストは関係ない」と語る。
事実、もっともシンプルな自動巻きを例にとると、地板や受け板(ブリッジ)は加工が難しいチタン製だ。完成までには、地板の6割が廃棄される。
個性的なケースも名サプライヤー、ドンツェ・ボームが製作する。技術力に定評のある同社をして「これ以上のケースは決してつくれない」と言わしめるほど、リシャール・ミルの要求は厳しい。
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