1905年、クリスチャン・ディオールはフランス北西部ノルマンディーマンシュ県・グランヴィルで、モーリス・ディオールの5人の子供の内の2人目として生まれる。父親は肥料の生産事業を行う裕福な家庭であった。 彼が5歳のころに、一家はパリへと移住する。しかしながら、夏の休暇のたびにノルマンディーの海岸へと戻っていた。彼の両親は息子に外交官になってほしいという望みがあった。そのため、1920年から1925年12月までフランスのパリ政治学院に学ぶ。 しかしながら、彼自身は芸術に強い興味を持っていた。また、彼はそれを開かさなかったがゲイであった。結局、1928年に父親からの出資をもとにして、友人と共に小さなアートギャラリーを親からの出資で持ち、パブロ・ピカソやマックス・ジャコブなどの絵を置いた。 だが、3年後、世界恐慌によって彼の父親がその資産を失ったことを受けて、ギャラリーも閉鎖を余儀なくされる。